社長ブログ

努力は、ハードルを越える

公の施設に関わる仕事をしていると、
福祉系の施設で、業務を担当する機会も多い。


以前に、職員向けの接遇マナー研修のご依頼を頂戴し、
ある聴覚障害者施設に伺った時のことだ。


施設利用者の中心は聴覚に障がいがある方であり、
研修に参加する職員の方も、2割ぐらいは全く聞こえないとのことだった。


企画意図は、利用者のご家族のための接遇マナーの向上にあったため、
読唇や手話通訳のしやすさなどに配慮しつつ、
基本的な接遇マナー研修の項目を実施することになっていた。


利用者家族との言葉でのコミュニケーションを取り上げる以上、
電話応対や来客応対の基礎知識などに交じり、
印象の良い言葉づかい、特に敬語の知識についてもご説明しなければならない。
そこで、いつもの定番として、
尊敬語・謙譲語の違いに関するテストを実施した。


これは、「知っているけれども、いざテストになると難しい」という内容で、
どこで研修を行っても80点ぐらいが一般的なのだが、
なんと、1人だけ満点者が登場した。
それは、全く耳が聞こえず、発語も不明瞭な、女性職員だった。


今まで、指定管理の応募支援を手掛けてきた中で、
プレゼンが最も上手だな、と思ったのは、
視覚障害者施設の全盲の職員だ(偶然この方も女性)。


そういう現場に出会うたび、
自分は耳が聞こえることや、目が見えることに
甘えているんじゃないかと思う。


努力は、ハードルを越える。
自分は、努力しているのだろうか・・・

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