社長ブログ

生産性の向上について

今回は、生産性の向上というテーマについて改めて考えてみたいと思う。


日本生産性本部が発表した2016年の国際比較によると、
わが国の1人あたりの労働生産性は、世界で21位。
トップのアイルランドの2分の1以下であり、OECDに加盟している先進諸国の中では、最下位である。
私たち日本人は、世界の中では豊かな方だ・・・と思っていても、
一人ひとりの生産性という点では、他の先進諸国に大きく遅れを取っているのだ。


では、1時間あたりの生産性はどうだろうか。
日本は人口が多いから、一人あたりの生産性という観点からすると、
遅れをとっているかもしれないが、
勤勉な日本人のことだから、時間あたりの生産性は、きっと高いはず、
そう思われるかもしれない。


しかし、同じ2016年の国際比較によると、
わが国の時間当たりの労働生産性は、世界第20位。
実はわが国は、主要先進7か国の中で、データの取得が可能な1970年以降、
最下位の状態が続いているのである。


日本人は勤勉で、だから経済が発展した、と思われているが、
実際のデータからすると、
1人あたりの生産性も、時間当たりの生産性も、他の先進諸国よりもグンと低く、
見方をかえると、人口が増えたから国全体として豊かに見えるけれども
一人ひとりは、労働時間が長く、働き方も創意工夫が遅れていて、
それぞれが産み出す付加価値が低い国、とも言える。
厳しいけれども、これがデータからみた、現実。
このままで、本当にいいのだろうか?


これに対し、「別に労働生産性なんて、高くなくてもいいじゃないか。
今のままでも特に困っているわけではないし...」、そういう考え方もあるかもしれない。
確かに、おおくの日本人が、みんな同じような働き方をしているわけなので
このままでも、大きく違和感を覚えることはないのかもしれない。


でもデータから現実を見つめなおすと、
わが国の労働生産性が極めて低いということは、
他の先進国では、逆に同じ時間でもっと付加価値を生み出しているということである。


もっと短い時間で、もっと楽に、もっとシンプルに、
それでいて、より大きな成果を出す...そういうことが他の先進国では
当たり前になっているのだということ。
例えば、ゆったりしている印象がある
フランスと日本の時間当たり労働生産性は、およそ1.5倍。
もしも同じ時間働いたとしても、彼らは私たちの1.5倍の成果をあげているのだ。


そう考えると、もっと労働生産性をあげて
よりラクに、より付加価値をあげたいものである。


労働生産性をあげる、というと、何か難しいことのように思われるが
1人あたりの生産性は、つまりは、私たち一人ひとりの働き方から
成り立っている。


今までと同じやり方に甘んじるのではなく、常に効率や効果を考えながら
仕事の工夫をし続けること。それが生産性向上のカギではないだろうか。

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